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3歳の夏休みからスタートした ピアノ



ド の音を知らない彼女が耳で聞き分け その音が鍵盤のどの位置にあるか理解し

音には音符があり 楽譜で音楽が表現されている事を知る。

毎日が新しい成長と苦難の連続
習い事は 何かしら技術を習得するために練習しなければならない。練習は苦しい。


小さな指で やっと音が出るくらいの指圧。思うように
指が動かない
音が取れない
楽譜だって 理解すら出来てない中 弾けない弾けない上手く行かない。練習したくない。でも練習しなくちゃ上手にならない。

とにかく彼女は よく泣いていた。
何回やっても弾けない自分が悔しくて。
言い合いにもなった。私達がケンカするのはピアノの時間が一番多い(苦笑)

「泣くなら もうやめなさい」
「嫌々するなら 意味がありません」

私もついつい 熱くなる


でも
彼女は ヒックヒックと泣きながら 弾く事を止めない。練習を止めるなんて自分のプライドが許さないのだ。

頑張ったら
頑張ったら
弾けるようになる事を知ってる

終わったら 遊びピアノタイムを設けてて 自由にジャカジャカピアノで遊んでいいお楽しみが待っているから。

8ケ月
一度も
「ピアノの練習 イヤ」と言わなかった。




根性。
負けず嫌い
小さな心に宿ってる。

そして早く 五線譜のある楽譜を弾きたいと夢みてた。

写真の本は 前半ページには五線譜が無く ただ音符が書いてあって 指の番号とそれが何の音かがフリガナのように書かれているの。

毎日ページをめくっては

「まま! あとちょっとで がくふ だね!」と繰り返してた。


8ケ月目
とうとう 夢のページに突入!!


ピアノの前に自分から座っている
いつもは必ず私が横に付いているのに。

暫く自由にさせてみようと 家事をしていると


「そ~ ふぁ~ みー ふぁー そー」


なんと 自分で音符を読んで弾いているではありませんか!!!!



音符が読めるようになった瞬間
そして鍵盤と連動して弾けるようになった瞬間を垣間見る事ができた。

音符→鍵盤→指
の脳内シナプスが繋がった瞬間でした。

二人で抱き合って喜び
私は 泣きながらビデオを回し
彼女はそれから100回は弾いて聴かせてくれました(笑)

「まま
しゅごい?まおちゃん
しゅごいでしょ?」


本当に凄いよ!良く頑張ったね!


4歳1ケ月
小さな身体と小さな心で壁に立ち向かい乗り越えた。
一つ自信が増えた。


「苦しみの先には幸せが待ってる
頑張った人には 達成感というご褒美がある
って事だね 石川遼君だって 浅田真央ちゃんだって みんなみんな 泣くほどの努力をして あんなに輝いているんだよ。だからアナタも 頑張ったら できるようになったね!うんぬんかんぬん うんぬんかんぬん」
と私の話は続きましたが 聞いちゃいませんでした(笑)


ま いっか(笑)