スタジオジブリ最新作
「コクリコ坂から」を観た。
この映画は 年代によって評価が分かれるだろう。
子供が見ても 正直面白く感じられないと思う。
一番 フィットするのは50歳オーバー
というのも舞台は1963年の日本
翌年が東京オリンピック。それを控えた ワクワク感が溢れ
学生はどこまでも熱く学園紛争が頻繁に勃発
インフラ整備で街が慌ただしく埃っぽい
まさに高度成長真っ只中の日本なのだ。
主人公は高校2年の海と高校3年の俊
二人を取り巻く環境や学園生活などが 淡々と描かれて行く。
宮崎駿さんの作品なら冒頭から一気に観客の心を鷲掴みし 最後まで離さない感じなんだけど
吾朗さんは違う。
感動という空っぽの器に 一滴一滴 たまっていく感じなのだ。
ストーリーも答えのない計算式だけが散りばめられるので尚更
例えば 海は高校2年なのに一人で家を切り盛りしてて 両親はなぜいないのだろうとか
そんなクエスチョンが一杯なのだ(終盤には全て解決するけど)
でもね
映画が終わる時 感動器が満タンになってた。
明かりが灯っても暫く動けなかった。私以外の周りも。
同じ感覚を持った人 多いんじゃないかな。
それにしても。
ほんの50年前は日本もこんなに勢いがあったんだね
今は行き先も見えない日本成長の速度が止まったようにも思える。
だからこそ思ったの
この時代の若者のように皆が真剣に日本の事を考える事ができたら きっとまた明るい光が差す気がする。
子供は難しいけど高校生以上の若者には観て欲しいな★
深いメッセージが込められた作品
コクリコ坂から
2011/08/05
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